相撲の土俵が高い理由はなぜなのでしょうか。
高さは何センチで、昔から決まりとかあるのでしょうか。
土俵が高いのは、風習や仕来りとか、何か理由があるに違いありません。
それにしても、相撲の取り組みを見ていて、土俵って高くて危なくないの?
体重がある力士が、あんな高い土俵から押し出されて転げ落ちたら、そりゃ怪我するのも無理ないかも…って思っちゃうんですよね。
さらに、怪我があっても土俵の高さは改善しないのかについてもまとめました。
相撲の土俵の高さは何センチ?昔から決まりがある?
相撲の土俵の高さは何センチなのか?昔から決まりはあるのでしょうか。
まずは、基本的なお話しから、相撲の土俵の高さと決まりについてです。
下から望むと大して高く感じませんが、55センチって通常の椅子より高いですし、意外と上から眺めると高かったりします。
こちらは、先日、月刊『相撲』に掲載された非公開だった昔の場所の風景です。確かに昔から土俵は高くなっていることがわかります。
そもそも、相撲は日本の伝統的なスポーツですから、何か風習や仕来りでの意味がありそうですよね。
ならば直接、日本相撲協会に電話をして土俵が高い理由や決まりについて聞いてみることに。
相撲の土俵が高い理由はなぜ?なぜ55センチなの?
相撲の土俵が高い理由や決まりについて日本相撲協会に電話で聞いてみました。
日本相撲協会の電話応対してくれた担当者の方によりますと、土俵の高さが55センチになったのか、詳しい情報は残っていないそうです。
しかし、担当者の方のお話しでは以下のの3つの理由があげられるのではないかとおっしゃっておりました。
- 昔から相撲の土俵の高さは決まっている
- 観戦者に相撲を見やすくするため
- 勝敗の決め手のひとつ「足元」が行司だけでなく、観戦者によく見えるようにするため
サクッと説明していきますね。
昔から相撲の土俵の高さは決まっている
先ほども土俵の高さは55センチで作られているとお伝えしましたが、相撲協会の担当者のお話しですと、土俵の高さは昔から高かったそうです。ただ決まりについては不明とのことでした。
いつ頃から高いのですか?と突っ込んで聞いて見たところ、日本相撲協会でもハッキリわからないとのとこでした。
なるほど、だからウィキペディアにも土俵の高さに関する記述がないのですね。でも、興味深いことを話してくれました。
土俵が高い理由は観戦者が見やすいため
現在の日本国技館の観客席は「すり鉢状」になっていますが、昔の日本では観客席はすり鉢状にはなっておらず平地だったと言います。
古代ギリシャの競技場のように、すり鉢状ではなかったんですね。
日本の相撲観戦する席は平地だったため、良く見えるように高くなっていることが考えられるとおっしゃっておりました。
ただし、土俵の高さの正確な理由については相撲協会でもはっきりと分かっていないとおっしゃっていました。
それから、もうひとつ土俵の高さについて「なるほど!」と言いたくなる理由を教えてくれました。
力士の足元が見やすい
相撲の決まり手は、投げ飛ばしたりと数々ありますが、円を描いた俵から足が出たか?出ないか?というのも勝負の決め手となります。
なので、土俵の高さが高いことで、足元が行司だけではなく、観客にもよく見えるようにしたのではないかともおっしゃっておりました。言われてみれば、なるほどと。
ちなみに、日本国技館の観客席は現在すり鉢状になっていますが、地方に行くとまだ平地のところもあったりするのそうです。
土俵の高さについて日本相撲協会に電話をしたところ、このような興味深い回答が返ってきました。
それにしても、55センチもある土俵の高さから転げ落ちたら結構痛いよなぁ…って思っちゃいますよね。
高い土俵から落ちてケガ多発の原因を親方達が解説
相撲の取り組みを見ていて、土俵から転げ落ちる力士も多く「大丈夫!?」って思うことも多いですよね。
高い土俵から落ちてケガが多い原因を親方達が解説してくれています。
高い土俵から落ちてケガが多発
55センチもある高い土俵から転げ落ちてケガをする力士って多いのでしょうか?
師匠は朝乃山に寄り切りで敗れ、土俵から落ちたときに負傷したことを説明しています。
力士は、まさに身体を張った大一番というのにふさわしいですが、高い土俵から転落するのは力士だけではありません。
確か九州場所でも、多くの休場者が出て幕内では取組中のケガも多く、友風と若隆景は土俵から落ちてケガによって休場もしています。
実は、この2019年11月場所終了後に、土俵下の安全性について、各親方達がコメントを発表しています。
土俵の高さは改善するの?
確かに観客としては見やすいですが、力士には大変な土俵の高さなのでしょうか。今後は改善するのでしょうか。
九州場所での土俵からの転落を受けて、各親方衆がコメントを発表しています。
ちなみに、九州場所の土俵下は全6場所のうちでも、もっとも柔らかい素材が敷かれているといいます。でも怪我が…
土俵の高さと土俵下の安全性については親方衆の間で意見が分かれていました。
いろんな意見がある。でも、条件は昔から変わっていない。東京より幅が広いから、むしろ着地しやすい。今場所はたまたまかなとも思う。まったくケガがない場所もありますから。
あの高さは、ケガをしない高さで造られている。受け身が取りやすい高さでもある。ケガをするのは何かが足りないからでしょう。体の鍛え方、基礎運動をしっかりせずに体を大きくするとケガをする。
土俵の高さがあるから、土俵際をうまくつかえる。平らだと審判から見えないところもある。お客さんは見やすい。でも、落ちてケガすることもあるから、どっちがいいとは言いにくいかな。
高いから、怖いといえば怖い。でも、真っ平らよりは見やすさもあるし、ずっとこれでやってきたわけだから。攻めていけばケガをする可能性は低くなるね。
高さがない方がケガはしないんじゃない? 今回の友風も若隆景も高さがなければ、ケガはしてないでしょう。ケガのことだけ考えるなら、土俵の外をもっと広くしてもいいかもしれない。
このように、土俵の高さについては、各親方衆の意見も様座でした。
今後は土俵の高さが変更になるといった情報はありませんが、このように、様々な親方衆の意見があるのも事実です。
【まとめ】相撲の土俵が高い理由
相撲といえば高い土俵が当たりま。見慣れているし、確かに高さがあるからこそ、迫力のある取り組みを見ることができるんでしょうね。
高い土俵から落ちる様を見るのも相撲の醍醐味かもしれませんが、怪我のことを考えると何とも複雑な思いですね…
ケガには十分気をつけて来場所もも勇ましい相撲を見せていただきたいものです。
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今回は、相撲の土俵の高さと、高いのは風習や仕来りなのか、さらに怪我があっても土俵の高さは改善しないのかについてについてお伝えしました。