ヤーマン(yahman)の意味や由来について、語源は英語の挨拶で沖縄での違いも解説します!
ヤーマンの意味や由来はなんなのでしょう。
レゲエで使われてることでも知られていますが、実は、ヤーマンの語源は英語で挨拶で使われる言葉です。
英語で書くと「yahman」
しかし、このヤーマンは沖縄でも昔から使われているといいます。
いったいヤーマンには、どんな意味や由来、歴史が隠されているのでしょうか。
今回は、ヤーマンの意味や由来について、語源は英語の挨拶で沖縄での違いについても詳しくまとめてみました。
記事のポイント
- ヤーマン(yahman)は固有名詞ではない
- ヤーマン(yahman)の意味
- ヤーマン(yahman)の語源と由来
- パトワ(Patois)の起源はアフリカ
- ヤーマンのフレーズを使う国
- ヤーマン(yahman)とジャマイカ英語の違い
- ヤーマンとレゲエの関係性
- ヤーマンは沖縄の方言にも使われている?意味と由来は
ヤーマン(yahman)は固有名詞ではない
レゲエなどの歌詞や掛け声にもよく登場してくるヤーマン。
ヤーマンて聞いて「スーパーマン」のように固有名詞を思い浮かべた人もいたのではないでしょうか。私がそうでした…
ヤーマン(yahman)は英語のフレーズで、特定の場所や人を指す名前ではありません。
もっと広い意味で、同意や了解の表現として使われているのです。
ただし、一般的な表現や感情を伝える言葉とはいえ、特定の文化や地域に由来するため、その意味はその文化や地域によって少し異なっているところが特徴てきな言葉です。
ヤーマン(yahman)の意味
まずは「ヤーマン」の意味について。
ヤーマンはジャマイカのパトワ語が語源で、「はい」や「そうだよ」、「調子はどう?」「元気?」という意味があります。
なるほど、それでレゲエの音楽には掛け声のようにヤーマンが使われるのですね。
これだけ知っていても、ヤーマンが身近に感じてきますが、もう少し深掘りしてみまそう。
その由来や、なぜこんな表現が生まれたのかを一緒に見ていきましょう。
ヤーマン(yahman)の語源と由来
ヤーマン(yahman)は、実は英語とアフリカ語をベースとした言葉です。
ジャマイカでよく使われるパトワ語(Patois)として使われていた言葉なのです。
その歴史は古く、元々は英語の「Yeah man」という言葉でした。
それが、yahmanとなり、造語として、今も使われていいるのです。
ちなみに、でした。パトワ語でのヤーマンは、日常の挨拶として使われていたため、パトワ語としては、普通の会話としてよく使われているフレーズなのです。
パトワ(Patois)の起源はアフリカ
さらに、ヤーマンを深堀してみます。
ヤーマンはもともとは英語が変化したパトワの造語のフレーズですが、起源となった「Yeah man」という言葉古くはアフリカ語をベースとした言葉なのです。
パトワは、17世紀に西アフリカと中央アフリカから連れてこられた人々が英国人、スコットランド人、アイルランド人の話す方言や口語の英語を学び、使いこなすようになったことから発展しました。
Yeah manは直訳すると、「調子はどう?」「元気だった?」という意味となり、相手に様子を聞く挨拶の言葉です。
また、他にも「感動」や「感嘆」を表す際に使われることもあります。
どうでしょう、アフリカを起源としたヤーマンの意味合いは古くから変わっていないところがカッコいいですね。
ヤーマンのフレーズを使う国
パトワ語はジャマイカだけでなく、他の地域でも話されていいます。
つまり、ヤーマンというフレーズはジャマイカだけでなく、たの地域でも使われているのです。
たとえば、南フロリダ、ニューヨーク市、トロント、ハートフォード、ワシントンD.C.、ニカラグア、コスタリカ、ケイマン諸島、パナマ、ロンドン、バーミンガム、マンチェスター、ノッティンガムなど広域にわたって広がっていきました。
西アフリカの影響を受けた英語ベースのクレオールが言語ともいわれており、歴史を深堀していくと、切りがなさそうですね。
ちなみに、ジャマイカのクレオールは、英語と全く同じ形式から、英語とは大きく異なる形式まで様々なバリエーションを持っているそうです。
ヤーマン(yahman)とジャマイカ英語の違い
ここでは、もう少しだけヤーマンの意味について深く知っておきたいことについてご紹介します。
「ヤーマン」がジャマイカ英語とどのように異なるのかを見ていきます。同じ「はい」や「そうだよ」という意味でも、言葉のニュアンスや使い方が違うんです。
ヤーマンというフレーズは、ジャマイカの言語であるパトワでは、「はい」または「うん、そうだね」という意味があります。
いっぽうで、ジャマイカ英語は、ジャマイカで話される英語の一形態を指します。
ジャマイカでは、パトワとジャマイカ英語が共存しているものの、パトワとジャマイカ英語は同じ地域で話されていても異なる言語体系を持っていたりします。
ヤーマンとレゲエの関係性
先ほど説明したパトワには、英語ベースのクレオール言語は、西アフリカの言語の影響が大きいからです。
パトワは音楽や映画、詩などのクリエイティブな表現の中でよく用いられ、特にレゲエミュージックでは文化的な特性と強力な表現力をもっているのです。
特にヤーマンというフレーズはパトワの一部であり、その文化的な背景が色濃くでているということになります。
ですので、単なる挨拶の「はい」や「うん、そうだね」という意味を持つだけでなく、ジャマイカの特定の社会的文脈と深く結びついているのです。
特に、音楽においては、レゲエミュージックには歴史的背景もあり、ただの掛け声ではなく、シンボル的な意味合いもあることも忘れてはいけませんね。
そんなことを思いながら、レゲエミュージックを聴いてみると古い歴史に心を動かされます。
ヤーマンは沖縄の方言にも使われている?意味と由来は
ヤーマンを調べていくと、沖縄でも使われている?という疑問を持った人がいることが分かってきました。
沖縄の方言での「ヤー」とは「お前」という意味。
また、「ヤマン」という方言もあり、「痛くない」という意味。
「ヤーマン」と「ヤマン」…確かに発音は似ているようですが、まったく関係がありませんでした。
南国ジャマイカと沖縄も環境が似てるし、結びつけたくなる気持ちはわかりますね。
まとめ
最後にヤーマン(yahman)を分かりやすくまとめておきます。
ヤーマンは、英語とアフリカ語をベースとした言葉で、パトワ語としてレゲエのフレーズとして、よく使われます。
英語のYeah manが独特の文化によりヤーマン(yahman)と訛った造語となりました。
英語の意味である「調子はどう?」とか「最近、どう?」という相手の様子をうかがう時に使う一般的なフレーズです。
吹き替えアフレコでいれるなら「よー元気!?」といったところでしょうか。
今回は、ヤーマンの意味や由来について、語源は英語の挨拶で沖縄での違いについてご紹介しました。